2012/05
28
月 - 13:59

診察室の外の患者さん

私の精神医学における恩師といえば、先日ご逝去された新福尚武、慈恵医大元教授である。新福先生の臨床講義に魅せられたお陰で、あまり悩まずに卒業後の進路を決めることができた。自分の精神医学の基本的な考え方は今でも新福流だと自負 >>続きを読む

2012/05
21
月 - 09:28

外見は大事!?

サラリーマンNEOという番組をご存じだろうか。サラリーマン生活の一場面をカリカチュア化して、おもしろおかしいコントやショートドラマに仕立てたNHKの30分番組である。2006年4月4日から同年9月26日まで21回放映され >>続きを読む

2012/05
14
月 - 09:22

学者の品格

我が国では平成23年3月11日を境に私たち日本人に大きな変化が起きた。原子力発電の安全神話の崩壊、電力供給体制の見直し、ひいては人生観を変えた。これまでの生き方を反省し、生き方に手直しを加えた人も少なくない。明日が不安定 >>続きを読む

2012/05
07
月 - 09:23

春眠暁を覚えず

「春眠暁を覚えず、処々啼鳥を聞く、夜来風雨の声、花落つることを知りぬ多少ぞ」。唐の時代の詩人、孟浩然の五言絶句「春暁」である。春の眠りは快くて、夜明けも知らずにうつらうつらしていると、あちこちで鳥のさえずる声が聞こえる。 >>続きを読む

2012/04
30
月 - 10:17

待ち望まれるETの襲来

先日、全長6.5mのアミニシキヘビに飼い主の父親が噛み殺されるという恐ろしい事件があった。この事件に関連したコメントで知ったことだが、蛇の認知機能レベルでは、眼前にある物が食べられるものか食べられないものかの区別しかでき >>続きを読む

2012/04
23
月 - 09:10

松下翁、痛恨の極み

現代日本を代表する実業家と言った時、この人を抜きには語れない。パナソニック(旧、松下電器産業)創設者、松下幸之助、その人だ。 幸之助は1894年11月27日、和歌山県海草郡和佐村千旦ノ木の小地主、松下政楠の三男として出生 >>続きを読む

2012/04
16
月 - 09:05

木島佳苗、結婚詐欺・連続不審死事件判決

4月13日埼玉地裁で、多くの注目を浴びた結婚詐欺・連続不審死事件の裁判員裁判の最終公判が開かれて木嶋佳苗被告人に死刑判決が下った。 今回の裁判の起訴内容は寺田隆夫さん、安藤健三さん、大出嘉之さんに対する殺人に加えて3件の >>続きを読む

2012/04
09
月 - 08:59

死刑執行

3月30日の新聞に3名の死刑執行が大きく報道された。後ろの方の小さな記事として掲載されるならいざ知らず、なぜ死刑執行がトップ記事なのだろう。理由はこの執行がなんと1年8カ月ぶりだからだ。 2年半の民主党政権下における死刑 >>続きを読む

2012/04
02
月 - 09:03

無粋なエイプリルフール

4月1日はエイプリルフール(4月馬鹿)。嘘をついてもよい日とされている。なぜ4月1には嘘をついてよいのかという起源についてはよく分かっていない。にもかかわらず、ほぼ世界中でエイプリルフールは認められている。言語、肌の色を >>続きを読む

2012/03
26
月 - 10:41

煩悩即菩提

仏教の開祖ガウターマ・シッダールタ(釈迦)は現在のネパール国境付近、カピラヴァストゥーで釈迦族の王子として誕生した。生年は紀元前463年とも前563年とも言われ不詳である。29歳の時に何一つ不自由のない生活を捨てて出家し >>続きを読む